2019-2020年
熱海、JRそばの海側の坂の途中に計画された高齢者が働きながら生活する場所。熱海が観光地として地盤沈下している時期に地元の地権者から相談を受けて計画した。坂の高低差を生かし、坂道とあわせたスキップガーデンと、分節された低層の建物で豊かな場所をつくりだす。熱海という場所柄、共用部分に温泉を設置、CCRC住民の他、デイサービスなどで来訪する近隣住民にも利用して頂く。
CCRCとして、働く場の提供について、中庭をハーブガーデンとすることや、施設内にシェアオフィスを計画し、IoT技術により生活の場と隣接した働く場を設けることとした。熱海という場所柄、東京からも来訪しやすく、打合せ後温泉に入るなど、観光も兼ねた仕事の打合せも可能である。
コロナ禍根により計画がストップし、その後のインバウンドの増加により、企画は練り直しとなった。
CCRCとは?
CCRCとは「Continuing Care Retirement Community」の略称で、高齢者が健康な段階で入居し、終身で暮らすことができる生活共同体のことをいう。 生涯安全な住まいと医療・介護面での手厚いサポートが約束されており、1970年代頃からアメリカで急増した。