先日、大阪駅前にグラングリーンがオープンし、大変な評判になっています。元々はJR大阪北ヤードの敷地で、このプロジェクトには長い歴史があり、2005年に国際コンペが開かれて、1000以上の案が集まりました。それに私も独立後応募し、駅前に空域をつくりだす下記のような提案をしてファイナルに入選した経緯があります。下記は提案の時の文章の抜粋です。
大阪は、長い歴史をもち、かつて「商業の都」、「水の都」と呼ばれた魅力ある都市だった。しかし、運河や掘割は埋め立てられ、特色のない街並みへと変った。さらに東京への一極集中により、「商業の都」としての活気も失いつつある。
この大阪の中心部に残された最後の広大な敷地に、これまでにない新しい都市モデルを提案することにより、21世紀ににふさわしい新しい都市づくりをめざす。
建物の配置を、従来のように離隔を確保し拡散的に配置するのではなく、集中的に配置することにより、建物同士の連続性を高め、都市公園としてのオープンスペースを形成する。
従来の都市計画のように、車道を優先した水平的街区割りによって孤島のように街区が孤立するのではなく、建物同士をデッキ、ブリッジ等で結び付け、3次元的な相互ネットワークとすることにより、新しい人と情報の流れを生み出す。