「CCRCとは「Continuing Care Retirement Community」の略称で、高齢者が健康な段階で入居し、終身で暮らすことができる生活共同体のことをいう」
CCRCについて何回か記事を上げていますが、ここでわたしたちが考えているのはコミュニティと働く場も提供していこうということです。
コミュニティの形成はわたしたちが地方創生でずっと考え、実践してきたことで、CCRCの施設の中に人が集える場をつくること、それは、施設の中の人同士だけではなく、むしろ、地元の方々や、来訪者、SNSなど、施設の外の人たちと交流できるような、開かれた人の集まる魅力のある場をつくろうとしています。
江戸川区平井で提案したコートハウスは、中庭を多世代の居住者が交流する場として計画しています。
働く場としては、シェアオフィスと、植物、陸上養殖工場を提案しています。
IoTの時代であり、スキルがあればどこでも仕事できます。CCRC内にシェアオフィスを提供し、ネットが使いこなせる方には自分の出来る範囲で仕事して頂ければと考えています。
熱海で計画したCCRCには、シェアオフィスとしての機能を充実させるとともに、温泉を併設し、来訪の後の癒しの場になればとの提案でした。
もうひとつは、植物、陸上養殖工場で、これらは今各地で問題になっている使われていないパチンコ屋や商業施設を再利用し、植物、陸上養殖工場にコンバージョン(用途変更を含む改修工事)した施設での業務です。地球温暖化や世界情勢の不安定化で、食料が世界的に安定的に供給できるかどうかの保証はありません。特に、食品の多くを輸入する日本にとっては大問題です。
植物工場や陸上養殖工場はそのような時代のニーズ合っており、専門的な知識は必要なく、炎天下での作業で体力を使うこともありません。第二の人生で植物や魚と向き合うのも良いのでは?という提案です。この内容について、私たちはプロジェクトチームを組んでおり、現在全く別の形で進行中です。
修善寺のプロジェクトでは、近隣にある廃施設をコンバージョンして、陸上養殖施設を設置し、居住者の働く場とする計画でした。
東京近郊で計画したこの大規模な地域活性化プロジェクトにもCCRCの考え方は組み込まれています。
CCRCのプロジェクトは、コロナ禍とその後のインバウンドの爆発で一旦止まってしまいましたが、日本に必要なことだと考えています。これからもこの件については提案していこうと思います。
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